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普天間問題が暴いたのは、日本という国の機能不全 米軍普天間飛行場移設問題が明らかにした沖縄にのしかかる過大な負担。危険な状態のまま放置された米軍基地に苦しむ住民。薩摩に侵略され、地上戦で焦土となり、米国に統治され、本土復帰後も日米の密約に翻弄されて、犠牲の上に犠牲を重ねてきた沖縄に、安全保障の名目で、これ以上の負担を強いることははたして正義に叶うのか? そもそも沖縄の米軍基地は本当に抑止力たりうるのか?
野古移設計画の欺瞞をいちはやく指摘した真喜志氏、普天間基地を抱える宜野湾市の伊波市長、沖縄の苦難の歴史の生き証人で、普天間基地返還合意当時の沖縄県知事・大田氏、日米密約の存在を暴いた琉球大学の我部教授をゲストに迎え、沖縄の現状と米軍の戦略、そして日本の外交・安全保障のあるべき姿を徹底討論、さらに普天間問題が暴露した日本社会の問題と菅首相率いる民主党政権のとるべき政策をあわせて論じ、大胆な提言を盛りこんだ、神保氏と宮台氏による特別対談を付す。
単行本: 344ページ
出版社: 春秋社; 四六版 (2010/11/17)
ISBN-10: 4393333012
ISBN-13: 978-4393333013
発売日: 2010/11/17